「アフリカの水を飲んだ者は、必ずアフリカに帰る」
この言葉を聞いたのはいつだっただろうか?
帰国まで残り3ヶ月の時期になり、この言葉が思い出されるようになった。
この言葉が意味するのは、それぐらいアフリカが独特で人を引きつける何かを持っている、ということなんだろう。
セネガルの魅力。
それは「共に生きる」ことを実感できるところ、と最近思う。
昼に村を歩いていると、必ず「ご飯を食べにこい!」とそこら中から叫ばれる。
断るのも大変なくらい。
いつも断ると、それはそれで「良くない」と叱られる。
食べることに関しては、全ての人が分け合っているのだ。
ここには飢えなどない。
商売に関しても、ここにはつぶし合いの競争はない。
フィムラにある3つのレストランは、同じ家族の姉妹がそれぞれ経営をしている。
食材がなくなると、向かいのお姉ちゃんのレストランから料理がでてくるのである。
競争がないために、どのレストランに行こうが同じような料理がでてくるのは残念だが、つぶし合いがないから、みんなゆったりと、どっしりとかまえていられるわけである。
タクシーがない時など、村から歩いて帰っていると、シャレット(馬車)が僕を追い抜こうとする。シャレットの主は当たり前のように僕を乗せてくれる。
確かに、競争がないため、モノもサービスも全く洗練されていない。
しかしモノもサービスもないからこそ、あるものがここにはあるのだ。
懐の深い豊かな社会だと思いませんか?
1 件のコメント:
ナイルの水を飲んだ者は、・・・・だったように思います。
私は、ニジェール川の水を飲んでひどいめにあいました。生水には気をつけましょう。
隣のマリへは行ったのですが、セネガルは行ってないので、行きたい国です。
59年3次隊のOBです。
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