にくばい？にくばえ

肉媒？と書くのか？それとも肉ハエ？
そんな日本語は辞書にも載っていない。

でも、とにかく言いたいのは、うじ虫が僕の肉に寄生したのだった。
いつのまにやら背中の方にしこりみたいなのができたと思ったら、日が経つにつれどんどん痛みがましていく。ずきずき、ずきずき。

これは一体なんなのだ？うわさには聞いていたが、もしかして。まさか。まじで？
近所のセネガル人にきいてみると、やはりそうだった。

病院にいくべきか？
とたずねると、病院にいくと皮膚を切られるぞ、なぜか脅すように言われる。
じゃぁどうする？

俺がだしてやる、とセネガル人。
背中の皮膚を引っ張りはじめるセネガル人達。
「きてる、きてる」
「でかいぞ」
「おっ、引っ込んだ！」
なぜか盛り上がり始めるセネガル人。
皮膚を引っ張られるたびに、背中に激痛が走る。
「はやく、だしてくれ」

それでも、大きく成長してしまったうじ虫君はなかなかでてこない。
そこでセネガル人、「砂糖をもってこい！」
「背中をつけたら、砂糖を食べにでてくるから！」
まじですか？

砂糖を背中につけられたまま、約１０分待機。
それでも、うじ虫君は安楽の場を見つけたかのか、その場を離れようとしない。

そこに、マッチョセネガル人が登場！
「俺が出してやる！」
絶対痛い。嫌だ。
それでも、有無を言わさず力わざで出そうとする。
激痛に耐え切らず、涙がぽろぽろと出てくる

それでも、終にうじ虫君はマッチョマンの力で安住の地を追われることになったのでした。