任地フィムラ村での生活が始まりました。
当初の予定では6月に先輩隊員が帰るまで青少年活動できている中野隊員のお家で暮らすことになっていましたが、7月に政府提供住宅(公務員公舎)が空くとのことなので、二ヶ月間中野邸でお世話になることになりました。まあ本当に7月に空くのかどうかはイッシャアラー(訳:神の意志あらば)ですがね。
中野邸では筋肉もりもりのgardien(ガードマン)のゴルギー、中野君がダカールで拾った子猫のみさき、それにゴルギーが勝手に庭で飼い始めたという馬一頭とヤギ6匹で生活しています。
この中野邸、豪邸です。
部屋は6部屋に、屋上、庭までついています。
フィムラ村は基本的には水道がきていません。(学校など大きな施設にはあるみたい。)
人々は村の中にある公共の井戸で水汲みしていますが、この豪邸には井戸もあります。
でもやっぱり、人々は少しでも近くの井戸で水汲みをしたいので、近所の人たちは中野邸に水汲みにきます。隣の人たちは高い塀を飛び越えながら、当たり前のように『おはよう、げんき?』と挨拶していきます。庭と言っても公共の庭ですね。
毎朝水汲みがんばっています。
一日の量としては2人で水浴び用のバケツ1杯づつ、と洗い物用に大きな樽に1杯、予備に樽1杯。
水浴び用のバケツは日向に置いておくと、夕方帰ってくる頃には温かいお湯になっています。
やっかいなのは洗い物です。
水道がないので、自分で流れをつくらなければいけません。
水は高いところから低いところへ。右手にやかんをもって水を注ぎます。
両手が自由にならないので、一人で洗い物をするのはすごく大変です。
流れというのは大切ですね。
庭には巨大なマンゴーの木があります。このマンゴーは今が熟れ時で、毎日ポタポタと落ちるのを冷凍庫で冷やして食べています。ある日、マンゴーを狙って子供たちが塀を乗り越えてきましたが、井戸に水汲みにきた近所のおばちゃんが勝手に入るんじゃない、と叱ってくれました。でもおばちゃん、あなたも勝手に入ってるんじゃ...
このマンゴーは手のひらぐらいの大きさで、繊維がすごく、筋が歯に挟まりますが、とてもおいしく、毎日食べちゃってます。皮はかじりながらむしって、庭に捨てておくと、ヤギさん達が食べてくれます。ゴミ処理のシステムなんかないセネガルでは、こんな感じで家畜が生ゴミを食べてくれますが、さすがにビニールやプラスティック類などは食べてくれないので、そこらにゴミダメができています。
家畜と言えば、うちの馬。
いつもは両足を結ばれているのですが、この間夜中にそれがとれてしまったようで、庭の中で猛烈に暴れているのです。ストレスがたまっているのでしょう。終いには、自分の小屋を壊し始める始末。あまりにうるさいので様子を見に起きると、隣人もその音で起きてしまったらしく、ゴルギーを呼んでいました。ゴルギーは爆睡してたみたいですが、叩き起こして捕まえさせました。やれやれです。
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